世界一の長寿社会を迎えている日本。人生100年時代に高齢者から若者まで、全ての国民が元気に活躍し続けられる・安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっている。
そこで、健康寿命を延ばし健やかに看取りを迎えるため、国土交通省の事業採択・支援を受けて医療＋αの地域の健康を支える医療複合施設を計画した。
国のモデル事業に選定されながら学校跡地を活用したプロジェクト。医療複合施設として「未病から看取りまで」医療と介護の融合により地域の健康を支える。
学校跡地という集いの場を残しながら、［医：診療所、食：カフェ、住：ホスピス、動：メディカルフィットネス、学：地域交流、犬：動物介在活動］の6つのテーマを繋げ、医療・介護・交流の時間的連続・地理的連携をめざした。
計画敷地は学校跡地として子どもから高齢者まで憩える公園と併設して計画することが定められていた。建物内のカフェの利用やイベント時に公園と空間的につながれるよう、公園側に中庭を設けるボリューム配置とした。
敷地は住宅地の一角に面しており、2階建てのボリュームを分割した勾配屋根とすることで、近隣へ圧迫感を与えず周囲に馴染むようにした。
