SOU建築設計室の福祉施設は、多様な状況にある人々が、たがいに関わり、寄り添い、共に暮らす空間づくりを目指しています。
高齢者施設、障がい者施設、引きこもりなどの方の支援など、福祉施設の形も多様化しています。
これまでの「みんな同じ」という価値観から「みんな違う」という価値観へ、そして「違う」からこそ、地域が、またそれぞれが支えあえる場の創出を目指しています。
そういう、福祉施設・ケア空間づくりのパートナーとして、SOU建築設計室は努力してまいります。
自分の気持ちに正直に生きる。やりたいことを自ら選択できる環境は病気、障害、老いによってケアが必要になった時にこそ大切だと考えます。
自然と人生が交差する場所、地域の方やこどもたちが自然と関われるような場所、その場所その場所にあった多様の空間を創出します。
病気、障害、老いによって、生活を維持することが困難になった時こそ、自分の気持ちに正直に生きてゆく、やりたいことを自ら選択できることは大切だと考えます。楽しい時間を過ごせる空間、自分らしく生きられる環境、一日の大半を過ごす場所だからこそ一人ひとりの生活空間を整える。人との自然発生的に人生が交差する場所、地域の方やこどもたちが自然と関われるような場所を目指します。
介護や支援を受ける特別な施設ではなく、日々過ごす場所として、馴染みあるもう一つの家のような場所を目指します。
空間同士のつながりやスケール感、素材の選定に配慮し、心落ち着く、生活空間の延長のような場所を提案していきます。静かな場所、おしゃべりできる場所、ひとりで作業できる場所など、各々が選択して過ごせる多様な空間を用意します。
風が通り、光が美しい、気持ちの良い空間、五感を刺激しつつ、落ち着いた生活の場を整え、豊かな時間を過ごせる場所を目指します。
障害のある人もない人もこどもも高齢者も、みんなが地域に住み、地域が支え、また自立を支える環境を目指します。
地域の人も気軽に利用できる場所や、イベントが行えるような屋外空間の充実など、街を積極的に取り入れる工夫を行い、多様な交流が生まれる環境づくりを行います。福祉施設はお互いが支え合う関係性をつくり、共に生きていく地域をつなぐ拠点として期待されています。
街ゆく人がほっとできる場所、地域の人たちや家族との交流を大切にした施設を目指します。
利用者が主体的に生活できる環境として、わかりやすく安心、安全で衛生的な環境づくりを行います。不安や危険のともなう環境では積極的な活動は促せません。
わかりやすいサイン、転倒などのけが防止・メンテナンス性に配慮した素材の選定、スタッフ動線の分離など、主体的な活動を支える施設環境を整えます。また、プライバシー性を確保し、個人の居場所もしっかりと整えることで、個人の尊厳を守ります。
利用者の身体能力に合わせた配慮、主体的な活動を阻害しない環境を目指します。
「建築は人、建築は想い」
建築は、そこに住む人・働く人・利用する人がいてこそ価値を持ちます。建築は単なる「箱」ではなく、「人の想いを形にするもの」です。建物に対する想いや考え方は各施主様によって異なります。SOU建築は、お客様との対話・コミュニケーションなどのプロセスを大切にします。設計では対話を重ね、使用するシーンを共有し、素晴らしいアイデアや驚きに満ちた最適な解決策をご提案いたします。
私たちは、使い手がつかう「こと」、つまりは日常の動きを創造して「もの」の設計を行います。意匠もひとつの機能として考え、使い手に配慮したデザインを心がけることで、機能性とデザイン性を両立させることができ、より満足度の高い空間を実現します。
また、私たちは常に施主様の視点で考えます。
施主様の価値観こそがオリジナリティと創造性の根源であるという理念を持ち、常にお客様の視点に立って考え行動すること。私たちは常にその想いを胸にプロジェクトに取り組み、施主様と信頼できるパートナーとして、一緒に理想の建築をつくり上げます。
最終的には、目に見える形で成果を提供すること、そして長くかかわっていくことです。
建築は長くそこにあります。簡単に建て替えることなんてできません。ライフスタイルも変わります。そんな中で、建物を長く使っていただくためには、メンテナンスの相談から模様替えの相談とかかわっていきたいと思っています。建物がそこにある間は、やはり責任があるのが私達です。
