福岡県の筑後川の川沿いに建つ特別養護老人ホームにショートステイを併設した介護老人福祉施設。
レンガ調タイルとそれに合わせた外壁の塗装やルーバーを配色して統一感を出しながら、縦ルーバーと横ルーバーを編み込み状にすることで個性的で彩り華やかな建物になるようにしています。
柱上部や飛梁の角を落としたり、ルーバーで曲面を構成したりすることで柔らかく優しい印象になるようにし、目の前の筑後川の景色も取り込めるよう周辺環境に配慮した外観にしています。
内部にはエントランスの側に地域交流サロンや建物中心に地域交流スペースを設けています。特に地域交流スペースには電動ステージと併設するスロープを設け、施設内外の利用者が発表や交流を楽しむ仕掛けをつくっています。空間的には、吹き抜けを設けてガラスで間仕切ることで2階とのつながりをもたせ、お互いに気配を感じるようにして、ハイサイドライトから光を取り込み風の通り道をつくることで明るい空間としています。
内部はメンテナンスが容易なフローリング調のビニル床や洋風長押を用いて柔らかい木調空間としながら、和紙クロスの色使いでエリア分けをして認識度を高めつつ統一感を持たせるようにしています。
個室ユニットでは廊下を広くとり談話スペースとなるようにし、光庭を設けることで明るい空間としています。
共同生活室では、ユニットキッチンからはあらゆる方向へ視線が抜けて目が行き届くようにし、安全性への配慮も行っています。